今回は、就職活動におけるエントリーシート(通称;ES)のコツについて書いていきます。
ESで悩んでいる学生にとって参考になれば幸いです。
前提
ESのコツを紹介していく前に、前提条件からお話していきます。
前提、ESのタイプは、以下の二つのどちらかに分かれます。
・読みやすいES
・読みにくいES
ここでは、前者の「読みやすいES」がどのようにすれば書けるのか、について書いていきます。
他にも、色々な就活関連本で、「人の目をひくES」や「インパクトのあるES」など様々なタイプのESの書き方が紹介されているものの、私はあまり意味が無いかなと考えております。
なぜなら、そもそもESはほとんど読まれないケースが多いと私は考えているからです。(特に大手の場合。)
もし私が人事の立場で、一括採用をしないといけないとしたら、ある程度学歴で絞って、かつESなんか隅から隅まで読んだりなんて絶対しません。(※あくまでも私の考えです。企業によっては本当にESを全員分見ているところもあるかもしれません。)
書き方
一つ目のコツは「書き方」のコツについて説明します。
ESの書き方は決まっています。以下のフォーマットに従って書いてください。
結論→具体例→結論
このフォーマットを常に意識してください。
もちろん、20文字以内、など非常に短い場合は使えません。しかし、100文字以上であれば必ず使うようにしてください。
このフォーマットで書く理由は以下の2つです。
一文目で何が言いたいのか伝わるから
上記で述べた通り、大手だと正直、何万枚のESなんて隅から隅まで見切れないと私は考えます。
もしそうであるなら、一文目で端的にESの質問に答えるべきです。なので、最初に結論を書くことで、一文目を読んでもらうだけで、自分の意見を伝えることが出来ます。
最初の結論と最後の結論を同じにすることで内容が崩壊しないから
最初と最後に書く結論を同じ内容にすることで、上から読んでも下から読んでも分かる文章になります。
これを意識しないと、最初に言っている結論と、最後に言っている結論が微妙にずれて、結局あなたは何が言いたいの、と思われるケースが案外多いです。
内容
二つ目は、「内容」のコツについて説明します。
内容は以下のルールさえ守れば、非常に見やすいESが出来上がります。
馬鹿でも、パッと見ただけでわかる文章を書きましょう
みなさん、難しい言葉を使いすぎです。特に英語を使っている方非常に多いですよね。本当に意味を分かって使っていますか?案外ざっくりとしたイメージで使っている事多くないですか?それは面接官も同様です。
もしESを読んでいて、分からない、もしくは意味がふんわりとしか分からない単語が出てきたら、自分の伝えたい内容と違う内容、ニュアンスが伝わってしまう可能性があります。なので、だれでも確実に分かる単語のみ使うようにしましょう。もしくは、どうしても難しい単語や特殊な業界用語を使わないといけない場合は、修飾語を用いてわかりやすく説明しましょう。
イニシアティブ→主導権、のように、カッコいい単語を使いたくなる気持ちをぐっと抑えて、誰でも理解できる単語に置き換えましょう。
メンタルモデル
三つ目のコツは、「メンタルモデル」のコツについて説明します。
そもそもメンタルモデルとは何ぞや、という方もいらっしゃると思います。
メンタルモデルとは、一言で言うと「次に何が来るか予想する」ことです。人は無意識のうちに、次に起こる事象の事を想定しています。
もし野生のライオンが目の前にいたら、「襲われる」と思いますよね。これがメンタルモデルです。
メンタルモデルは文章においても同じことが言えます。メンタルモデルに沿って文章を書くコツを紹介します。
こそあど言葉を使わない
「こそあど言葉」を使わないだけで、ぐっと見やすい文章が出来上がります。
「こそあど言葉」とは、「この」「その」「あの」「どの」の頭文字を取った言葉の事です。
もちろん、文章によっては、「この」等使わないと変になってしまうこともあるかもしれません。しかし、大概の文章は無くても意味が通じます。
意識すること
・読みやすい文章を書くんだという意識を持つ
・書いた後、「必ず」見返す
簡単ですよね。この二つだけ意識してください!
接続助詞「が」を使わない
これが皆さん一番使っています。今すぐに使うのをやめましょう。
理由は、前後の文章が、順接なのか逆接なのか、再度読み直さないとわからないケースが多いからです。
具体例を挙げます。
①雨が降っているが、ディズニーに行った。
②個人的な意見だが、生産性向上は大事だ。
①は、逆接、②は順接(普通の接続)ですよね。これぐらい簡単な文章だと、左から右へ一回読むだけで文章の意味が理解できます。しかし、文章によっては、しっかり読み返さないと理解できない文章もたくさんあります。
もし、ESに接続助詞「が」が入ってしまっていると、面接官はエネルギーを割いて読まないといけません。会ったこともない人間の、どうでもいいガクチカが、もし読みにくい、かつ何度も読み返さないといけない文章だったら、、、結論はもう見えていますよね。
意識すること
・「~ものの、」に置き換える
・文章を2文に分けて、「しかし」「だが」を入れる
・書いた後、「必ず」見返す
もちろん、小説や他の文章であれば、人を惹きつけるテクニックとして、使用しているケースもあるので、どんな時でも使用してはいけない、ということではないです。
しかし、ESにおいては、「読みやすい文章」を目指すべきなので、接続助詞「が」は使用せずに書きましょう。
結論
色々上記でコツを紹介しました。しかし、読むだけで完璧に習得するのは難しく、慣れが大事なので、何回も書いて、OB訪問などを通じて他者に添削してもらいましょう。
OB訪問に関しても以前記事にしておりますので、併せて見て頂けると嬉しいです。
また、やはり質問のタイプによっては例外も存在するので、必ずしも上記でご紹介したコツに従う必要はありません。あくまでも参考までにお願いします。
今回も最後まで見ていただきありがとうございました!!引き続き見ていただけると嬉しいです!!
こんにちは、ヤマディーです!